田舎暮らしとテレビと
2014年 08月 06日
私はここ数年、友人の田舎の家の管理を一応任されているので、定期的に出向くようにしています。
16世紀に建てられた古い家は、オーナーが外国に暮らしていることもあり、全く思うように工事が進みません。
村の中心にあり、教会が横にあります。
建築当時はそこの教会の牧師さんの住居として建てられたようです。
ですので、番地もなく住所は日本語に訳すと<古い牧師さん宅>だけで村の名前を記すと郵便物も届くのです!
この写真は裏側の庭側からの写真で、正面となる反対側はここまできれいな保存状態ではありませんが。
長年使用されていなかったこともあり、かなり大がかりな工事が必要なのです。
パリにいても家の工事というのは、なかなか上手く進まないものですが、ましてや工事の進捗を把握できない距離にいては、本当に大変です。
パリの工事人よりは田舎の人々は素直で働き者だとは思います。
それでも遅々として進まない工事には、自分の家ではないと言えさすがにイライラが募ります。
毎回、全部の窓を開けてまず大掃除で一日かかり、庭の草むしりとかでさらに一日みたいに毎回雑用で終わってしまいます。
さらに慣れないガス暖房のシステムや、電気配線など工事が終わっていないので毎回戸惑い、かなりの時間を要します。
そして毎回きれいにしてパリに戻るのですが、しばらく間を空けて来るとまた一からやり直しの連続です。
でも気分転換というか、パリを脱出してのんびりした田舎の空気を存分に味わえるということもあるのでそれほど苦ではありません。
しかし私は非常なテレビマニアでありまして、テレビのない生活は考えられません。
廻りの人々はテレビを見る時間だけ人生を無駄にしているといわれます。
馬鹿だ、アホだ、言われようが、好きなものは仕方ありません。
でもたまにはこのように、自分の趣味にピタッとはまった情報とか教えてくれるのです。
金銀の刻印の見分け方。刻印によって時代とか国とかわかるとのことです。
もっと勉強せねば。
この田舎の家の管理を任されて一番最初にやったことが、大型テレビの購入とインターネットの接続でした。
インターネットは問題なかったのですが、テレビは全く映りませんでした。
パリでは当たり前な事の、インターネット接続でのキャッチは出来ないという事実を知ったときのショック。
まるで文明が遅れている凄い未開の地じゃないかと思ったほどです。
屋根裏部屋含めると総面積400m2くらいあるのに、実はこの家にはシャワーすらなかったのです!!!
どうやって生活していたのだろうと思えるくらい不思議な感覚でした。
とりあえずシャワーを取り付け、なんとか生活できるようになったのですが、テレビは映らず数年過ぎました。
田舎まで出向いてテレビはないと思われるでしょうが、夜になると全く物音一つしない静寂さが、都会の雑音に慣れた私にはなかなか大変なことなのです。
そして今回こそはと真剣にトライしました。というほどの物ではないのですが、週中にいるということで新しい電気屋さんの連絡、出向いてもらって細かくいろいろチェックしてもらいました。そしたらなんと簡単に映りました!
電気屋さん曰く、この村はちょうど丘に囲まれた底の部分にあるのでアンテナのキャッチが非常に難しいとのこと。
とりあえず屋根裏部屋の工事はまだ先なので、仮の設置ですが一安心です。
たかがテレビ、いまどきテレビ?いまさらテレビ!なんでしょうが嬉しいです!
バルセロナのガウディじゃないのだから、さっさとやんなきゃと友人に言われますが、私、オーナーではないし、資金もないのでガウディでいいです。
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by bienvenu-chez-moi | 2014-08-06 18:09 | 旅行