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Pharmacie  ファーマシィの憂鬱

昨日のカフェに続いて、今日は薬屋です。

フランス人は薬が大好きである。

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なんでもかんでもすぐ薬を飲む。
世界トップレベルの薬消費大国である。

日本と医療システムが違い、医者は処方箋を書くのみ。
その後、街の薬局にいって購入する。

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製薬会社と病院、医者の癒着を切り離し、クリアにするにはなかなかよいアイディアだと思う。
しかし製薬会社の営業マンは、個人経営だろうが大型病院だろうがやはり新薬売り込みに出向くわけで、そこでドクターと交渉された薬が処方箋には書かれるので大差ないと思う。

同じ効果のある薬のどれを処方するかはドクターの権限で決められているのだから。

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でも最近はその処方箋に書かれた薬と同じ効果を持つ薬で、安いのを薬局の薬剤師の独断で変更できる。

高い薬というのは、開発に掛けたコストというのが計上されておりかなりの比重を占める。
そういった薬の独占はある程度の期間で償却できるので、それらを削除した薬品の販売が可能になる。Medicament generique メディカモン ジェネリックという。

時々薬屋で販売員(薬剤師の免許を持つ)がこれこれの薬はそれそれと同じだから、こちらをお売りしますということになる。

医療保険節約の一環で、最初とまどった人たち(ほんとに同じ効果があるのかしらんという不安)もいたが、最近はかなりスムーズに受け入れられるようになった。

さてその薬局について。

パリでは1960年代に、歩いて6分以内に1件はあることを基本ベースとし
3500人の住民に1件の割合で薬局許可を認定したらしい。

最近、多くのパリジャンが郊外へ移り住み、ココ3年パリの人口は減っていて、パリへは仕事で出向くという考え方に変わってきているためパリにある薬局の売り上げが全く伴なわないらしい。

それで5件に1件は近いうちにその薬局の権利を譲渡したいそうな。

しかし、しかしである。
我が家の近く、街角のあらゆるところにこのグリーンの十字が目立つ。
薬屋のマークである。

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4方見回せば、必ずあの緑の十字が見つけられる。
近所、4方、いずれの方向へ歩いても100~200mで1件はある。
この前もまた洋服屋のあとに新しく大きな薬局ができた。
しかもうちの近所の昔からある薬局から100mも離れていないんですけど。

いくら薬好きなフランス人とはいえ、多すぎるくらい多い。
絶対な過当競争だと思う!
減っているというのが、信じられない。

昔はコレくらいの小さな箱をboite de phamacie 薬箱っていって充分だったけれど、今じゃこんなものでは入りきれないくらい、みんな薬を持っていると思う。

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この薬箱、前にブログでお披露目済みです。

そういえばなぜか近所には、眼鏡屋も異常に多いような気がする。

そんなに儲かるものなのかしらん!


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by bienvenu-chez-moi | 2010-04-07 00:31 | パリ  

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