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ミレーヌ

昨日に続き、フランスの往年パワー。
今日はおばさんではありますが、80年代からのスーパースター Mylene Farmer ミレーヌ ファルミェ
デビュー当時のこのヴィデオクリップがセンセーショナルでした。
1988年の作。
もう22年前!
これはパート1です。続きがあります。
ヴィデオクリップがプロモーションヴィデオみたいに使えわれ、安っぽかった当時(特にフランスでは)バリーリンドンを彷彿とさせる20分近いヴィデオは、衝撃的でした。
彼女が惜しげもなくオールヌードになったり(ヴィデオの中で)、本格的映画同様にお金をかけたり。



カナダ人ですが、フランス語圏では、今でも絶大な人気を誇ります。
一切TV出演、雑誌インタビュー等はありません。
20年以上のキャリアながら、ゴシップ、スキャンダル等も一切ありません。
なので写真も沢山なく、公式的なものだけです。
私生活はすべて謎。
TVや雑誌で自分をプロモーションする必要もないのです。
コンサートなどは、発売と同時に前売りチケット売り切れですから。
全ての作品が旦那であるローラン ブトナ Laurent Boutonnatとの2人三脚(ミレーヌ作詞、ローラン作曲)
細い声で決して歌がうまいわけではない。ステージでもマドンナほど激しいアクションはない。
なのになぜ故これほど長いことスターでいられるのか?

このビデオは1996年、2000年、2006年のコンサートをミックスしたもの。



フランス人は、ゲーノー界の新人歌手でもすぐに自分はアーティストだと言います。
私は、このアーティストという表現に非常に敏感です。
アートとデザインの境はどこのあるのかとか、芸人と職人と作家の堺はとか。
アートであるかないかなんて本人が決めることではないです。
世間の評価、時代の評価、だと思うのです。
そういった意味でデビューしたばかりの新人が、自分はアーティストだというのに反感をおぼえる訳ですが、彼女は確かにひとつのアートなのかなと思ったりします。
詩を作り、イメージを作りあげ、何年に一回、個展のように作品を発表するみたいな。
ナイーヴであり、デカダンな匂いを放ち、ミステリアスでもある。映像と歌詞とメロディーを合体させたみいなひとつの作品。
なのでスターとして長生きするのではなどと思うわけです。
なんせホントゴシップないんですから。

昨年の9月に行われたコンサートで12月に出たライブDVD
新作で、埋め込みできないのでご覧になりたい方はこちらから。

http://www.youtube.com/watch?v=d7uQbOssaRk

コスチュームをジャンポール ゴルティエが担当しています。
これは少々不満。
トレンチコートとか彼らしい衣装ではありますが、新鮮には映りません。
本人も年取ってるのだから、もっと新人の奇抜なデザイナーとか使うべきだったのではと思います。
髪に差している沢山の十字架だけが彼女らしいです。
しかし好きか嫌いかなんて問題じゃなく、50歳手前(49歳)でこれだけのことができれば脱帽です。

おまけにALISEE
めちゃ可愛くて小柄です。
彼女はTVのオーディション番組に出演中にミレーヌからお声がかかり、途中でTV出演を降ろさせて、後日 ミレーヌ自ら作詞した歌をプロデュースしてデビューさせました。
予定通り大ヒットしました。しかしミレーヌの手を離れたら全くの鳴かず飛ばずになってしまいました。今どうしてるんでしょうね~。



スペイン語でも歌っているので、噂によると南米あたりで頑張っているらしい。
フレンチタッチってことで。
今では子供もでき、背中には刺青です。
才能があっても、やはり誰がプロデュースするかで決まるんですね。


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by bienvenu-chez-moi | 2010-01-13 23:03 | フレンチアイドル、歌手  

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