クロードとティエリー
2010年 01月 06日
正月が開け、(ヨーロッパに正月はないが)SOLDES(セール)が始まると、もうすぐ2010年秋冬物のコレクションシーズンが始まる時期。
フィレンツェのメンズを皮切りにヨーロッパ各地のファッションウィークがスタートする。
モード業界はラグジュアリーが行き着くところまで行った感じで、次を模索中といったところ。
ファストファッションは残念ながら相変わらずだろうが、そろそろ次世代のスターが現れて欲しい。
また80’ブームといわれて久しい。
マドンナやマイケル(ジャクソン)などのヒットもある。
モードは繰り返すというが、全く同じスタイルでブームが再びということはない。
ディテールが少しそれっぽかったり、メイクでアレンジ程度だったり。
といったくらい。そういえば最近可愛いボブなヘアスタイルとか見ないなぁ。
全く関係はないが、久しぶりにクロードモンタナ(Claude Montana)とティエリー ミュグレー(Thierry Mugler )のヴィデオをチェックしてみた。
80年代のデフィレ(ファッションショー)は、かのようにスペクタルだったのだ!と今更ながらに感心。
180cm以上あるアマゾネスなモデルが、堂々としている。バッグとかのアクセは一切持たず、しっかり作品と自分を見せ付けるやり方。この広大なステージをして決して負けていない。
今では小柄なモデルが売れるアイテムのバッグ、帽子、靴をごてごてと着飾り小足に走り抜けるがごときの見せ方。ルイヴィトンなどはバッグの行進。バッグ屋だから仕方ないか。
時間も80’は40分くらいがざらだったと思う。今では15分くらい。
パリに来て一番最初に見たショーがクロードモンタナだった。
知り合いを通してやっと入れた会場は熱気がむんむんしていて、来たばかりの私は(もちろん立ち見)はるかかなたにあるステージの大きさに驚き、ショーが始まるとともに圧倒されてしまった。ねじる、ひねる、いせる、強い布の彫刻である。
さらにティエリー ミュグレーは当時クロードモンタナと双璧をなしたパリコレの一人者。
ハリウッド風なゴージャスな作風もやはり当時は肩がポイントでとがっていた。
彼は今LA在住らしく、最近はビヨンセのツアーのコスチュームなども手がけており、あくまでゴージャス、スペクタクルである。
このヴィデオは2007年のバルセロナファッションウィークのイベントとして行われたミュグレーへのオマージュ。
オリンピック時に作られた野外プール。遠方にはバルセロナの街並みが見下ろせる絶景のロケーション。演出は日本から呼び寄せた<ドラムカン>チーム。モデルは全員パリから。
という素晴らしい構成。スタートは高い飛び込み台から男性モデルの飛び込みでスタート。
作品は全て80’のオリジナル。
私もその場に招待されていたのでわくわくドキドキ。
しかしショーが始まり、唖然。
ヒドイ!酷すぎる!
編集で頑張ってコレくらいです。実際オタオタ歩いていて見ていられないモデルもかなりいましたから。
小柄なモデルたちはロケーションに完全に負けている!もちろんドレスにも。
今流行りの貧相なモデルたちには、このようなグラマラスなイベントは無理だということです。ステージが非常に長く、さらにT字型にできており貧相なウォーキングが目だって仕様がない。
もちろん彼女等が悪いわけではなく、時代の流れのなかでズレが生じただけだから仕方ない。
しかし、しかしである。
今も頑張るおばさんモデル、ナオミ キャンベルやリンダ エヴァンジェリスタ、クローディア シェファー、ヘレナ クリステンセンなど当時スーパーモデルといわれたモデルたちは20年たった今でもスーパーなのである。
1-2年で消えていく今のモデルたちと格が違う。
モンタナのショーヴィデオのなかで唯一頑張っていた日本人モデル秀花さん!!(文字間違ってたらごめん!ひでかさん)拍手です!
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by bienvenu-chez-moi | 2010-01-06 23:41 | モード